自立・家族
家族だからこそ急がず聞く
家族が願う暮らしと、本人が望む暮らしは、重なるところも違うところもあります。自立は、何でも一人でできるようになることだけではありません。困ったときに頼れる人や場所を、本人と家族の暮らしの中に少しずつ増やしていくことも大切です。
本人の気持ちを結論より先に
「外に出てほしい」「何か始めてほしい」。心配からそう願うこともあるでしょう。一方で、本人には、まだ言葉にできない不安や、今は決めたくない気持ちがあるかもしれません。
すぐ返事がなくても、気持ちがないとは限りません。書いたものや行動、表情に表れることもあります。周囲の想像だけで決めず、本人が示しやすい形で確かめる時間と、家族が心配を相談する時間を、別に持つこともできます。
家族だけで支え続けなくても
家族だから分かることがある一方で、近い関係だから話しにくいこともあります。事業所のスタッフや相談窓口の人だけでなく、友人や行きつけのお店の人など、本人が安心して関われる人が暮らしの中にいることも支えになります。
頼れる人や場所が増えることは、家族の役割がなくなることではありません。一人や家族だけで、全部を抱え込まなくてもよくなることです。本人が必要なときに助けを求められ、家族も困ったときに相談できる関係を、少しずつ持っていくことです。
本人の選択を支える
手助けを受けながら暮らすことと、周囲が本人の代わりにすべて決めることは違います。スタッフや相談する相手から説明を聞き、本人の希望や不安を確かめながら、納得できる選択を探していきます。
話し合いが難しいときも、家族だけで答えを出そうとせず相談できます。何を一人でできるかだけでなく、誰とつながっていると安心して暮らせるかも、自立を考えるうえで大切なことです。
